260_小さな世界
ひらめきに 意味はないな
遠くまで行ける予感がしただけ
どこそこは さいころ次第でいいかなって
小さな世界でぐるぐるまわれば
遠心力がはじきとばしてくれる
つかれたな むりもないか
雑踏がうやむやにとかす街
壁ひとつ へだてたとなりの部屋からもれる
小さな吐息に 耳をそばだてて
フィールノーペインなふりをして朝を待つ
何年経っても
すれ違いだけがブルース
百年経っても
すれ違いだけがブルース
何年経っても
意地っ張りだけがブルース
百年経っても
なまあたたかさだけがトゥルース
静けさに 用はないな
こんなうたがひびきわたってしまうだけ
だれのことも
よせつけないほどふるえる僕は
小さな世界で からだだけすり寄せて
フィールノーペインなわけもなく朝を待つ
何年経っても
すれ違いだけがブルース
百年経っても
すれ違いだけがブルース
何年経っても
意地っ張りだけがブルース
百年経っても
なまあたたかさだけがトゥルース
百年経っても
なんにもないことがブルース
なんにもなくてもいいや
汚れた記憶だけがブルース
記憶がなくても
ふるえるからだだけはブルース
百年経っても
なまあたたかさだけがトゥルース