6月と列車

うたたねを繰り返す 夢から覚め霧は舞う 訪れを告げたのは 6月と列車の中
 
どこに行こう…なんて 知るまでもないさ やみくもの中から乗り込んだ 列車は音を上げ あつい
 
ほおづえをついたまま ぬめる窓にはむかわず 覚悟も しかたなく 6月と列車の中
 
ぼくはどこへむかう 行き着くところまでいこう さらに深い緑の中へ 吸い込まれひたすらに あつい
 
あなたが一番好きなところまで 降りることもできはしない この列車を
 
戻るなど 連れてって よみがえる季節がまた いたずらで