080_自覚の向こうへ
空が暗くなる前に
自分の傷跡つけてみたくなった
いそいで
ひとまずたどりつく
そして唯一の気持ちにちから与えたくて
ゆるやかにあふれるあの頃の自分
自分の傷跡つけてみたくなった
遠くに悲しい予感はするけれど
逆転でかがやく夢をみていたい
いまや
過ぎたことなど抱きしめ殺してやる
旅の途中さ
かかえこむものなるだけ軽くして
みえてきた自覚の果てまで
ありとあらゆる理由を探していた
旅は終わるさ
踏み出した頃の歩幅のままで
みえてきた自覚の果てまで
めぐらした不安の燃えかすをただ
僕は今踏みしめ歩いてく
みえてきた自覚の果てまで